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安達かずみです。
手打ちの点訳本曽野綾子著『中年以後』のデータ化が終わりました。
人も物も生き物である。いつかは必ず死ぬか滅びる運命にある。その存在を役立てることは、人間の大きな義務である。この世に存在したものは、必ずどこかで喜んで受け入れられていなければならない、と思う。
「こんなもの」と言われたり、働く場もなく、腐らせて捨て置かれるのではないように使いきらなければならない。
誰がいなくても世界は着実に動いていくのである。中年以後に意識すべきことは、自分がいなくても誰も困らないという現実を認識することである。
中年以後がもし利己的であったらそれはまことに幼く、醜く、しらけたものになる。老年は自分のことだけでなく、人のことを十分に考える歳だ。自分の運命だけでなく、人の運命さえも、もしそれが流されているならば、なんとかして手をさしのべて救おうとすべき年齢なのである。
正しさとは他者に対する負い目を自覚することだという。
私達はさまざまなものに育てられた。そこから受けた負い目を支払うのが正しさであると、トマス・アキナスは規定する。
などなど、もしかして、点字図書館の事務員さん、私に読ませるためにこの本選んでくれた?

手打ちの点訳本曽野綾子著『中年以後』のデータ化が終わりました。
人も物も生き物である。いつかは必ず死ぬか滅びる運命にある。その存在を役立てることは、人間の大きな義務である。この世に存在したものは、必ずどこかで喜んで受け入れられていなければならない、と思う。
「こんなもの」と言われたり、働く場もなく、腐らせて捨て置かれるのではないように使いきらなければならない。
誰がいなくても世界は着実に動いていくのである。中年以後に意識すべきことは、自分がいなくても誰も困らないという現実を認識することである。
中年以後がもし利己的であったらそれはまことに幼く、醜く、しらけたものになる。老年は自分のことだけでなく、人のことを十分に考える歳だ。自分の運命だけでなく、人の運命さえも、もしそれが流されているならば、なんとかして手をさしのべて救おうとすべき年齢なのである。
正しさとは他者に対する負い目を自覚することだという。
私達はさまざまなものに育てられた。そこから受けた負い目を支払うのが正しさであると、トマス・アキナスは規定する。
などなど、もしかして、点字図書館の事務員さん、私に読ませるためにこの本選んでくれた?
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