読み聞かせの徳 2010/05/07 (Fri)

安達です。
おおいた語りべの会会長の後藤先生の講演を聞きました。
「読書は生きる力 － 物語・絵本を中心に－」というテーマでした。
人間が人間らしくなるための最初の出会いは、日常会話ではなく、絵本の読み聞かせなのかもしれないなと、思いました。
他人の気持ちを想像する力、思いやり、伝える力、新しい世界に踏み出す勇気などの、文学体験だけでなく、読み聞かせには、読んでくれている人の温もり、声、息づかい、人格との出会いもあるのです。
世界中の子供全員がこの、読み聞かせの恩恵に会えることを願わずにはおられません。
もう一つ、感動したことは、後藤先生の声と、話すテンポと、言葉の美しさです。
同じ日本人なのに、こんなにも違いがあるのかと驚きました。
後藤先生の姿や声には、長い時間をかけて、語りや、読書によって自然に作られてきた品格が、それだけで人を感動させる力を持っている事を実証して下さっていました。