体で覚える 2014/07/02 (Wed)

安達かずみです。

岩手県にある認知症高齢者のためのグループホーム。高台にあったため、津波の被害はなかったが、避難所になった。普段は10人ほどで静かにくらしていたが、この時は百数十人が駆け込んできた。入所者はパニック状態になったが、翌朝、ガスが使えないので古いかまどに火をつけようとしたが、うまくいかない。その時に入所者の一人が上手に火を起こし、温かいご飯を避難してきた人たちに配る事ができた。

この話を一緒に読んだ娘が、認知症なのに火の起こし方は覚えてるの？と。

毎日のように繰り返しやった事は、脳ではなく、体が覚えているのでしょう。

もし、人が、老いを迎えるために今、生きているとしたら、この体で覚えるという事柄をいくつ持っているのかが、その人の財産になることは間違いないようです。
そしてこのお話のように、この財産は人のためにもなりそうです。

この町には、高齢者と子供達がふれあう施設もできたそうです。