どんぐりと山猫 2009/09/30 (Wed)

安達です。
昨日、やっと、県からのＮＰＯ法人設立許可が出ました。まだこれから色々と手続きがあるので事務局は大変ですが、うちには、凄腕の正子ちゃんがいるので安心です。
今日は、今小学校に読み聞かせに行って来て、これから老人ホームに演奏に行く為にバスで移動中です。
今日も、４年生だったので 絵本ではなく、朗読にしました。宮沢賢治の『どんぐりと山猫』を読みました。
山では、３００ものどんぐりたちが、誰が一番えらいのかで、争っています。頭の尖ったのか、背の高いのか、大きいのか。
その判事として一郎がよばれました。
一郎は「そんなら、こう言いわたしたらいいでしょう。この中でいちばんばかで、めちゃくちゃで、まるでなっていないようなのが、いちばんえらいとね。」と言います。
ここには、真実がありそうです。
仏教の教えの中に七慢、九慢というのがあります。慢というのは自分を高めて、人を見下した心のありようですが、この七慢、九慢はその慢の種類を言っています。
自分と同じくらいの人を自分と同じだと思う事も、自分より劣った人を劣っていると思う事も、慢に入るのです。
一郎が言ったように本当に自分はばかでめちゃくちゃで、まるでなっていないと思える人のみがこの慢から外れている訳です。
私なんか、この一生を使って慢の旗矛を降ろす事が出来るのか相当心配です。