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むすんでひらいてmusic

文化芸術サポートオフィスむすんでひらいての音楽分野におけるブログ

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読み聞かせでチェコの民話『金髪ひめ』を読みました。日本の民話『聞き耳頭巾』とよく似たお話です。
王様の家来であるイルジックは、絶対に食べてはならぬと言われて、王様の食べる魚を二口だけ食べます。すると、動物の言っている事がわかるようになるのです。困っている声や泣いている声を聞くとイルジックはアリや魚などを助けます。その助けた者達に今度は助けられながら、王様の命令で、金髪ひめを探す旅に出ます。
びっくりしたのは、お腹を空かせて泣いているカラスの子に食べさせる為に自分が乗っていた王様の馬を殺してカラスの子に与えた事です。でも、金髪ひめの父王から「命の水と死の水」を持って来るように言われた時にそれを持って来てくれたのは、そのカラスの子でした。そして、その命の水で蜘から殺されたハエを甦らせますが、12人の姫のうちどれが金髪ひめなのかを教えてくれたのは、このハエでした。
イルジックは、自分の役割を果たす事には、忠実でした(王様から与えられた仕事は言われたとおりにやります)が、自分以外の人間に対して心まで従うという事はなかった、それがたとえ王様でも。
イルジックの王様もその魚を食べたのですから、やはり動物の声が聞こえていたはずです。
でも、イルジックに聞こえてきた声が助けを求める声だったのに対して、王様に聞こえてきたのは、自分や自分の所有する物についてだけだったのです。
最後は、イルジックがその国の王様になり、金髪ひめと結婚します。 めでたしめでたし。
どんな素晴らしい力を持っていても、その人の心がどこに向いているのかが一番大事だなぁと思いました。 安達でした。
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